ミラノ・コルティナ五輪、スキージャンプ混合団体での銅メダル獲得。 日本中が歓喜に沸きましたが、その裏でもう一つのドラマが進行していたことに気づきましたか?
それは、エース・小林陵侑選手と、解説席に座っていた師匠・葛西紀明さんの物語です。
「レジェンド」と呼ばれる師匠と、「天才」と呼ばれる弟子。 二人の間には、単なる監督と選手という枠を超えた、深い絆と独自の育成論がありました。
今回は、テレビ中継で葛西さんが漏らした「本音」と、金メダリストを育てた「教えない指導」について深掘りします。
【秘話】テレビ解説で明かされた「本当の凄さ」
今回の混合団体、4位ドイツとの差はわずか1.2点(約60cm)でした。 勝負を決めたのは小林陵侑選手の2本目のジャンプでしたが、テレビ解説を務めていた葛西紀明さんは、そのジャンプの**「ある異変」**を指摘していました。
「実は、陵侑が飛んだ時は**かなりの追い風(不利な条件)**だったんです。普通ならもっと手前に落ちてしまう。でも、彼は技術で100mラインまで持っていった」
私たち素人の目には「いいジャンプだったな」としか映りませんが、師匠の目には全く違う景色が見えていました。
「最悪の条件を、技術だけでねじ伏せた」
葛西さんがそう語った時、その声は単なる解説者ではなく、愛弟子を誇る「師匠」の声になっていました。 「あの一本がなければ、メダルはなかった」。師匠だけが知る、銅メダルの本当の勝因です。
「こいつは化ける」高校時代に見抜いた眼力
二人の出会いは、小林選手がまだ岩手・盛岡中央高校の生徒だった頃に遡ります。 当時の小林選手は、実力はあるものの、まだ全国区の「怪物」ではありませんでした。
しかし、葛西さんだけは違いました。 彼のジャンプを一目見た瞬間、**「こいつは化ける」**と直感したそうです。
周囲の評価がどうであれ、自分の目を信じて「土屋ホーム」へスカウト。 もしこの時、葛西さんが彼を見つけていなければ、今の世界の小林陵侑は存在しなかったかもしれません。
あえて「教えない」?レジェンドの型破りな育成論
土屋ホームに入社した後、葛西さんが行った指導は驚くべきものでした。 それは、**「あえて教えない」**こと。
努力の塊である葛西さんに対し、小林選手は感覚派。 普通なら「俺の背中を見て走れ!」「もっと練習しろ!」と言いたくなるところですが、葛西さんはそれをグッと堪えました。
「陵侑の感性を殺してはいけない」
自分の型に嵌めるのではなく、彼が持っている独特の感覚やスタイルを尊重し、自由にさせる。 この「究極の放任(信頼)」こそが、誰にも真似できない小林陵侑というモンスターを生み出したのです。
「Team ROY」への独立、それでも変わらぬ絆
2023年、小林選手は8年間所属した土屋ホームを退社し、プロチーム「Team ROY」を立ち上げて独立しました。
これを「師弟の決別」と見る人もいましたが、事実は全く逆です。 葛西さんは**「陵侑なら、新しいプロの形を作れる」**と、その背中を力強く押して送り出しました。
今回のミラノ五輪。 所属は違っても、解説席から身を乗り出して応援する葛西さんと、それに応えて結果を出す小林選手。 二人の絆は、物理的な距離や所属が変わっても、何一つ変わっていなかったのです。
まとめ:師弟で掴んだ銅メダル
わずか60cm差で掴み取った銅メダル。 それは、チーム全員の頑張りはもちろん、「天才を見抜き、信じ抜いた師匠」と「その期待に応え続けた弟子」の物語の結晶でもあります。
次はいよいよ個人ラージヒル。 師匠が見守る前で、今度こそ金メダルを。二人の物語はまだまだ続きます!
そんなドラマチックな銅メダルの「結果詳細」や「ドイツとの点数差」については、こちらの速報記事でまとめています!
👉 [【速報】わずか60cm差の銅メダル!ミラノ五輪混合団体の詳細結果まとめ]


