医療保険の補償について
医療保険の補償内容は、保険の種類やプランによって異なりますが、一般的な補償内容には以下のようなものがあります。
- 入院費用の補償:
- 入院にかかる費用(病室代、食事代、看護費用など)が補償されます。
- 手術費用の補償:
- 手術にかかる費用が補償されます。手術の種類によって補償額が異なる場合があります。
- 通院費用の補償:
- 外来診療の費用が補償されます。特定の病気やケガに対する通院が対象となることが多いです。
- 先進医療の補償:
- 公的医療保険ではカバーされない先進医療(高度な技術や新しい治療法)にかかる費用が補償されることがあります。
- 特定疾患の補償:
- がん、心筋梗塞、脳卒中など特定の重大な病気に対する補償が提供されることがあります。
- 緊急治療の補償:
- 救急車の利用費用や緊急手術の費用など、急を要する治療に対する補償が含まれることがあります。
- 薬剤費用の補償:
- 処方薬の費用が補償される場合があります。
- リハビリテーション費用の補償:
- 病気やケガからの回復のためのリハビリテーションにかかる費用が補償されることがあります。
- 一時金:
- 特定の病気やケガにかかった場合に、一時金が支給されることがあります。例えば、がんと診断された場合に一時金が支給されることがあります。
各保険会社やプランによって補償内容や条件が異なるため、具体的な補償内容については加入する保険のパンフレットや約款を確認するか、保険代理店や保険会社に直接問い合わせることをお勧めします。
入院で必要になる費用を理解しよう
病気やケガなどで入院した際にかかる費用のなかには、次のようなものがあります。
- 治療費
- 入院基本料
- 食事代
- 差額ベット代
- 先進医療費
- 交通費
- 消耗品
治療費
病気やケガの治療にかかり費用です。検査や投薬、注射、点滴などの費用の他、手術や術後のリハビリ代なども含まれます。
原則、社会保険(健康保険)が適用されるため、自己負担額は3割となります。
入院基本料
入院した際にかかる1日あたりの基本料金です。診療や看護のほかに室料や寝具など医療環境の提供費用も含みます。
原則、社会保険(健康保険)が適用されるため、自己負担額は3割となります。
食事代
入院中に病院からていきょうされる食事料金です。一般の方の負担額は1食460円と決められています。
※平成30年4月1日以降
差額ベット代
大部屋と呼ばれる一般病棟ではなく、4床以下の病室を選ぶと、入院基本料とは別に費用がかかります。
全額自己負担となります。
病室の規模にもよりますが、平均6,600円/日です。
※病室の区分(特別個室、一般個室、2〜4人部屋など)によって料金は異なります。
1人室 | 8,315円/日 |
2人室 | 3,151円/日 |
3人室 | 2,938円/日 |
4人室 | 2,639円/日 |
ただし、差額ベット代は以下の時に発生します。
※希望しなければ差額ベット代の支払いはありません。
- 患者が個室などを希望した場合
- 医師からの説明を聞いて同意書にサインした場合
先進医療費
厚生労働省が認めた高度な医療技術を用いた治療・手術に関わる費用は全額自己負担となります。
※特別な病気や一般的な治療・手術は先進医療ではありません。
先進医療の一覧はこちらから。
交通費
お見舞いや付き添いなど、家族が病院を往復する際の交通費は個人的な支出と扱いとなり、全額自己負担となります。
消耗品
入院中に購入した雑誌や有料テレビの視聴カード、着替え、スキンケアグッズ、入浴グッズ、飲料などの消耗品は、全額自己負担となります。
高額療養費制度とは
別の記事で説明しています。こちらからどうぞ。
付加給付制度とは
別の記事で説明しています。こちらからどうぞ。
まとめ
個室などのグレードを上げない入院費用でも、自己負担3割ですが、高額療養費制度・付加給付制度・医療費控除の3つの制度を活用できる方は、5万円/月程度で収まります。
例えば、がんの場合、
平均入院日数は約20日、平均治療費は約77万円と言われています。(厚生労働省調べ)
健康保険加入だけの自己負担金額は、医療費は約2万円です。
差額ベット代の費用次第ですが、上記金額に+αされる程度です。
医療保険の存在意味は、上記健康保険の補償以上の費用を補填するための保険と位置付けられます。
特に健康保険組合に加入している人は、高額療養費制度・付加給付制度・医療費控除後の負担額が分かると、今支払っている医療保険料を比べてみてください。本当に医療保険は必要ですか?
ちなみに…
私は、当然ですが会社員なので、高額療養費・付加給付制度があるため、医療保険は入っていません。
(その代わり、10万円は入院費用として貯金しています)