SNSやブログなどに画像を貼り付けることはありますか?
言葉より画像を見た方が伝わりやすいですよね。
自分が撮影した写真、制作した絵などについては問題ないのですが、芸能人やスポーツ選手などの画像をWEBサイトから引用する場合にルールがあることをご存知ですか?
もし、ルールを守らずに画像などを引用してしまうと、厳しい罰則が発生する可能性があります。
今回はSNSやブログで画像を引用する場合の正しいルールやマナーについて解説します。
画像の引用って?
引用とは、自分の文章の中に、他人の書いた文章や図表をそのまま挿入することです。
他人の書いた文章や図表、または、思想や感情を表現した創作物を著作物といいます。
画像を引用する時の注意すべき法律とは
注意すべき法律は主に3つあります。
どれも聞いたことはあると思いますが、引用する場合は今一度、内容をしっかり理解・把握しておきましょう。
著作権
著作権は、著作物を作った人が持つ権利です。
様々な種類があり、著作権法と言う法律の第二節の6〜9条で保護対象を規定しています。
つまり、著作権は、他人が勝手に利用することを禁止する法律です。
しかし、著作権法の中に、以下のように引用について記載されています。
引用:e-GOV法令検索
つまり、正当なルールを守れば著作物を引用することは可能である。
肖像権
肖像権は、個人の顔や姿についての権利です。
他人の写真を無断で撮影、公表、利用することは肖像権の侵害になります。
SNSなどに写真を掲載する場合は、写っている人の許可が必要です。
許可を得ていない場合は、個人が特定されないように、画像処理をして掲載しましょう。
パブリシティ権
パブリシティ権は、有名人の氏名や肖像などに生じる経済的価値を本人が独占できる権利です。
例えば、SNSに芸能人の画像を使用して、アクセス数を増やす為の広告利用と認識されてしまえば、パブリシティ権の侵害となります。
SNSで画像を正しく引用する方法
トラブルを避けて正しく画像を引用するためにもルールをしっかり把握しておきましょう。
基本的な注意事項や正しい引用方法を以下に解説します。
引用における注意事項
- 他人の著作物を引用する必然性があること
- どこから引用なのか、自分の著作物と引用部分とが区別されていること
- 自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること
- 出所の明示がなされていること
上記の注意事項をすべて満たすことで引用できます。
引用元のルールを確認すること
まずは、引用元のルールを確認しましょう。
場合によっては、商用利用禁止など細かなルールを定めていることがあります。
利用規約などを読んでも曖昧であれば、引用元に直接問い合わせて確認することをおすすめします。
引用箇所を視覚的にわかりやすくする
引用する時は、『ここからここまでが引用部分です』と誰が見てもわかりやすくしてください。
画像であれば、『引用:⚪︎⚪︎』と近くに記載しましょう。
文章であれば、引用タグを使用しましょう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
夏目漱石 吾輩はねこである
本文の補足として使う
先ほどに説明しましたが、引用部分はあくまで補足的に使用する必要があります。
自分のSNSの投稿(ブログでは記事)がメインであり、引用部分はあくまで補足する役割であることを意識して引用しましょう。
画像で特に注意すべきポイント
ネット上で拾った画像は使用しない
Googleなどで検索した画像をそのままSNSに掲載していますか?
これらの画像は誰の著作物であるかわからないことが多く、安易に利用することは危険です。
場合によっては、訴訟問題にもなりかねないですよ!
著作権フリーの素材を利用する
著作権フリー素材を配信しているWebサイトはたくさんあり、また、無料で使用できます。
ブログなどのイメージ画像は、このようなフリー素材のWebサイトから使用することをおすすめします。
ただし、Webサイトごとにルールが異なります。必ず利用規約を読んでから使用しましよう。
まとめ
画像や文章を引用する時のルール、注意点について解説しました。
引用するときは、著作権をはじめとするさまざまなルールを考慮して使用しなくてはいけません。
ぜひ、この記事を参考に正しく画像などを引用してSNSに役立ててください。